私の偏愛する “サステナブル” なファッションブランド6選。エコとお洒落は両立できる?

ファッション関連のニュースで「サステナブル」「環境問題」「エシカル」といったキーワードを目にする機会が増えましたね。服を作る側にも買う側にも、大きな意識の変化が起きているようです。「Business of Fashion」が2018年に公開した記事によると、全世界のミレニアル世代の66%はサステナブルなファッションブランドで消費しているそうですよ。

私も最近は自分なりに勉強しながら、エコとファッションの両立を目指しています。

今回の記事では、できる限り環境への影響を減らしながら服作りをしているエコフレンドリーなファッションブランドをご紹介。

そもそも「サステナブル」「エシカル」なファッションってなに?

手頃でファッション性の高い商品を短いサイクルで大量生産する「ファストファッション」に対して「サステナブルファッション」はその逆。

環境に優しい素材を使用し、労働環境や消費者にまで目を向けて商品作りをしているのが「サステナブルファッション」です。一つの商品が作られる過程(デザインから素材選び、製造)の中で、影響を受ける全てのものに配慮しています。

ファッション業界でいち早くサステイナブル活動に乗り出したのは、皆さんもご存知であろうStella McCartney(ステラ・マッカートニー)。ファーやレザーを一切使用しないことで有名ですね。なんとブランドがスタートしたのは2001年のこと!

当時は懐疑的な意見も多かったそうですが、現在はステラ以外にもサステイナブル活動に力を入れているブランドが増えています。
 

サステナブルでおしゃれなファッションブランド

Reformation(リフォメーション)

私が「サステナブル=クール、おしゃれ」というイメージを持つきっかけとなったのが「Reformation(リフォメーション)」。徹底的にサステナブルにこだわりながら、トレンドを押さえたアイテムを比較的手頃な価格で提供しているブランドです。扱う商品はウィメンズウェアからブライダル、シューズまで幅広い。「Reformation」が特に力を入れているというECサイトはシンプルで見やすく、モデルたちの洗練された着こなしは見応えがあります。

ブランドが創業した2009年のアメリカでは、まだ「サステナブル=ダサい」というイメージがあったそう。しかし「Reformation」は環境に配慮しながらデザイン性の高いブランドを作ることに成功。環境への負荷が少ない素材を使用し、二酸化炭素の排出量、水や素材の廃棄量をどれだけ削減できたか毎年公開しています。

こうして透明性のある情報開示を行い、商品の背景にあるストーリーを消費者と共有しているのが「Reformation」の強みです。

 

Everlane(エバーレーン)

「Reformation」と同じく積極的に透明性の高い情報開示を行なっているのはサンフランシスコ発の「Everlane(エバーレーン)」。「Radical Transparency(徹底した透明性)」をスローガンに掲げ、素材や工場での人件費、関税、輸送費の内訳を公表。原価まで開示しているからすごい。

今年、日本版のウェブサイトもオープンしたので、日本からも購入しやすくなりました。

シンプルでミニマルなデザインにカラーバリエーションも豊富。人と被りにくい上質なベーシックなアイテムをお探しの方は要チェックのブランドです。

 

Ganni(ガニー)

カラフルなプリントと遊び心の効いたデザインで人気を集めるコペンハーゲン発のブランド「Ganni(ガニー)」も実はサステイナブルに力を入れているブランド。

「Ganni」にとってサステナブルであることはビジネスをやる上での必須条件。「Everlane」のようにそのことを全面的に押し出さずとも、常にサステイナビリティを最優先した商品作りを行なっています。

例えば2018年のプレフォールコレクションでは、ポリウレタンの代わりに分解可能な熱可塑性エラストマーという素材を使ったジャケットやトートバッグ、バケットハットなどを発表しました。(これがまたかわいい!)

さらに、「Ganni」はリセールビジネスにも積極的に取り組んでおり、「Continued Fashion」というプラットフォームと手を組んで不要になった自社ブランドの再販売を行なっています。

関連記事

覚えておきたいアップカミングな北欧のファッションブランド5選
 

Mara Hoffman(マラ・ホフマン)

世界の自然や民族文化から着想を得たボヘミアンスタイルを得意とする「Mara Hoffman(マラ・ホフマン)」。2015年からオーガニックやリサイクル素材を用いたエコフレンドリーな服作りに取り組んでいます。また、工場で働く製造者たちには安全な労働環境を保証してきました。

2019年の3月には長きに渡って環境への影響を減らしながら服作りをしてきたデザイナーとして「Unifi」が主催する「Leading the Change Award」を受賞しています。

 

Christy Dawn(クリスティーダウン)

モデルのクリスティ・ダウンがLAで立ち上げた「Christy Dawn」。インスタストーリーの広告としてよく出てくるのでそこで知りました(笑)コンセプトは「毎日着たいと思うドレスを作りたい」だそうです。

デッドストックの生地(他のブランドの残り物の生地)を使ったドレス作りにこだわっているため、どこかノスタルジックでヴィンテージっぽい雰囲気があるのが特徴。

手に入るデッドストック素材には量に限りがあるので、必然的に生産可能なドレスの数にも制限がかかります。そのため、環境に与える影響もミニマムに抑えられるというわけ。

なんと「Christy Dawn」はアパレルブランドのエシカル度を5段階評価で教えてくれるアプリ「Good On You」で星5つを獲得しているんですよ。

 

H&M’s Conscious Exclusive collection

「ファストファッション」の代表格として知られる「H&M」ですが、ここ最近はサステナブルな取り組みを進めています。2013年には、ブランドのビジネスコンセプトに “サステナブル” が加えられ、2030年までに全ての素材をサステナブルに切り替えるという目標を掲げました。

これらの目標を達成るすためにH&Mが始めたのが古着回収サービス。いらなくなった衣類(H&Mのもの以外でもOK)を店舗に持って行くと、500円の割引券と交換してくれます。引き取った古着は状態によって仕分けされ、再販されたり再利用されたりしているそう。

また、H&Mは50%以上サステナブルな素材でできている「コンシャス(CONSCIOUS)」ラインと、全てサステナブルな素材で作られたハイエンドな「コンシャス・エクスクルーシブ(Conscious Exclusive)」ラインを年に数回発表しています。もし次にH&Mに行くことがあれば、ぜひこの2つのセクションを探してみてくださいね!

 

まとめ

今回はサステナブルかつおしゃれなファッションを提案しているブランドを6つご紹介しました。

衣類は少なからず製造工程で環境に何らかの影響を与えてしまうため、100%エコフレンドリーな服を作ることはできませんが、少しでもその負担を減らそうと努力しているブランドはサポートしていきたいですよね。

もちろん、新しい服を買うことだけが選択肢ではないので、今持っているお気に入りの服たちを大切にしつつ、古着やセカンドハンドなども利用しながら今後もエコにおしゃれを楽しむ方法を自分なりに探っていきたいな。

これから新しく服を買う時できるだけエシカルな選択をしたいという人は、記事内でも少し触れた「Good On You」というアプリが参考になりますよ〜!1000以上ものアパレルブランドのエシカル度を人・環境・動物の3つの観点から5段階評価で教えてくれます。

「サステイナブル」「エシカル」なファッションについては、ゲストライターのTAOさん(@___taoroad___)もこのブログでシェアしてくれています。ぜひそちらも合わせて読んでみてくださいね!

関連記事

私がファストファッションをやめた理由。 〜エシカルファッションとの出会い

おしゃれもエコも楽しみたいあなたへ。エシカルファッションについて学べる本4冊をご紹介。


参考記事:

今知っておくべき!「サステイナブル」なファッションとは?

「循環型ファッション業界」が目前に、H&Mのサステナブル最前線

I Didn’t Think Ganni Could Get Any Cooler—Until I Learned This

Interview: Designer Mara Hoffman on Sustainability in Fashion