私がファストファッションをやめた理由。 〜エシカルファッションとの出会い

「もう、ファストファッションの服は着ない」

そう誓ったのは今から2年前、私が24歳の時でした。

通い詰めていた有名ファストファッショ店で洋服を買うことを一切やめ、環境に配慮した取り組みをするブランドを探し、長く大切に使えるものだけを着ていこうと決めました。

今回の記事では、コレクター気質でとにかくたくさん服を買っていた私が新しい価値観に出会い、ミニマルなライフスタイルに移行するまでのエピソードをシェアします。エシカルファッションやフェアトレードに興味のある方はぜひ最後まで読んでみてください。

安くて可愛い洋服がたくさん欲しかった

昔から海外のファッションやカルチャーに興味を持っていた私は、ゴシップ雑誌を読み漁ってはスクラップブックにお気に入りのコーディネートやモデルの切り抜きをコラージュして一人遊びを楽しむような女の子でした。

当時は特にネックレスやリングなどの小物を中心に集めることが大好きでしたが、高校、大学と年を重ねるごとに行動範囲や自由に持てるお金が増え、ファッションへの興味がさらに膨れ上がっていきました。

ヴィンテージショップ巡りなんかも大好きで、とにかく安くて可愛い洋服がたくさん欲しくて1か月に少なくとも10着は買っていたんじゃないかな。

もともと好きなものに対してはコレクター気質だったので、マニキュア、本、靴、バッグなど集められるものは何でも収集しました。

たくさん持っていれば持っているほど私の心は満たされていました。

 

フェアトレードとの出会い

私は大学時代、IS(International Studies)というクラスで貧困・難民問題や人種間差別など国際問題の解決について学びました。こういった分野には以前から興味があったので毎回の授業をとても楽しみにしていたんです。

ある日、授業の中で「フェアトレード」という言葉に出会いました。

「フェアトレード」とは発展途上国の生産品を適正価格で持続的に取引し、生産者への公正な労働対価と生活レベルの向上を援助するしくみのこと。

当時は「そんな言葉があるんだな~」というくらいにしか思っていませんでしたが、卒業してからもっと詳しく知りたいという気持ちが湧いてきたので、インターネットや本を活用し自分なりにリサーチしてみることにしました。
 

そんな中、私はたまたまインターネットで予告編を見た「The True Cost ~ファストファッション 真の代償~」という映画が気になって、上映会とトークショーに足を運びました。

実際にバングラデシュのダッカにある縫製工場が倒壊し、死者1000人以上、負傷者2500人を超える甚大な被害をもたらした事故の背景にスポットを当て、ファストファッションの闇を浮き彫りにしたドキュメンタリー映画です。

この映画を見るまで私は「フェアトレード」はカカオやコーヒーなど食べ物に付随する言葉だと思っていました。

ところがファッション産業でも全く同じことが起こっていたのです。

ファッションが搾取労働と結びつくなんて考えたこともなかった私は、過激化するファストファッションの価格競争の中で発展途上国の労働者の人々が犠牲となった事実を知りとてもショックを受けました。

そして映画を見た後、漠然と「とにかくこのままじゃダメだ」という感情が芽生えました。
 

洋服を買うのが怖い

映画でファストファッションの闇を知り衝撃を受けた私は、あんなに大好きだったファッションと距離を置くことにしました。安い価格の理由を知って、今まで何も知らずに平気で使い捨てしてきたことに後悔したからです。

実はこれ、エシカルファッションを学ぶ人がよく通る感情だそう。もう洋服買えないわっていうジレンマに一度は陥るようです(笑)けれど、映画を通じて事実を知れたことは何よりの救いでした。なぜなら今後の私がどんなふうに生きていこうか考えるターニングポイントになったからです。
 

何を選んで生きていく?

それ以来、私はフェアトレードやエコに配慮したブランドを探すようになりました。

エコやオーガニック素材となるとナチュラルなふんわり系が私のテイストにはちょっと合わないなと思っていた矢先に出会ったのが「Inheels」というブランドでした。(セクシーでアーバンなスタイルはまさに私が探し求めていたもの!)代表兼デザイナーのゆかさんに惚れて、追いかけること早2年です。

「Inheels」がなかったら当時の私はファッションジプシーになっていたかもしれません。。。ジュエリーやスカートなど色々と愛用させていただいています。

このブランドと出会えたおかげで、エシカルファッションやサスティナブルなライフスタイルの在り方を体系的に学べる講座に参加できたし、洋服への愛着にまつわるイベントを一緒に開く仲間もできました。

気づけばこの2年で新調した洋服は両手に収まるほどしかありませんでした。

きっと一着一着吟味し長く大切に使えるものを選ぶようになったからだと思います。(愛用しているリングを購入するまで1年かかった! )流行や値段ではなく「素材は何か」「どこで作られたのか」「長く着続けられるデザインか」が今の私が服を買う時の基準になりました。

また洋服に限らず、コレクションしていた本や、ジュエリーも本当にお気に入りのモノだけを厳選したので、私の身の回りはすっきりとしています。
 

まとめ

エシカルファッションやフェアトレードとの出会いを通し、私のファッションとの付き合い方は大きく変わりました。また、こんな私でも洋服を購入するときに地球のどこかにいる誰かの幸せを願うことぐらいはできるんだなと感じられるようになりました。

みんなにファストファッションの洋服は買わないでなんて言うつもりはないけれど、この記事が小さなアクションを起こすきっかけになったらいいな。
 

ABOUTこの記事をかいた人

TAO

大阪在住の1991年生まれ。外国語大学卒業後、ECサイト運営や自らのオンラインショップ立ち上げを経験し、”人とモノを結ぶ楽しさ”を実感。現在は、貿易事務として働きながら世界を飛び回るビジネスウーマンになるべく日々奮闘中です。得意分野は海外文化全般(コスメ・美容・映画・社会学など)と語学(英語・韓国語など)。台湾・香港・韓国への旅行が大好きです。 好きなことに対しては夢中になってとことん追及する、典型的な射手座。 今の目標は"香港への移住"です。