都心から最も近い温泉旅館として、9/28に下北沢にオープンした「由縁別邸 代田」。
「MUJI HOTEL GINZA」や「CLASKA」などを手がける『UDS』が企画、設計、運営されており、オープン前からSNS上でも話題になっていた温泉旅館です。
今回の記事で「由縁別邸 代田」の内部を詳しくレポします!
レビューはライター本人の感想です。
「由縁別邸 代田」は下北沢駅から徒歩8分

「由縁別邸 代田」は、小田急線の線路地下化に伴って誕生した「下北線路街」にオープン。世田谷代田駅から徒歩1分、下北沢駅からは徒歩8分の場所というとてもアクセスしやすい場所にあります。
私は今回下北沢駅から「由縁別邸 代田」に向かいました。旅館周辺には魅力的なお店がたくさん!

気になっていた発酵のお店を見つけました。旅館周辺のまち歩きを楽しめるというのも魅力ですね。小道を歩いていくと、突如上質な和の雰囲気を感じさせる低層の建物が見えてきました。
「由縁別邸 代田」に到着!

ついに「由縁別邸 代田」に到着。緑に囲まれた落ち着いた佇まいの旅館です。

暖簾を潜り、さらに入り口まで石畳の床を歩いて中へ。期待が高まります…!

中へ入ると、季節ごとに表情を変える迎え花が迎え入れてくれます。景石は、世田谷の歴史ある屋敷から譲り受けたものだそう。「由縁別邸 代田」は、本館と離れの2棟からなっており、3階建ての本館のうち1階のロビーや飲食施設、大浴場は日帰りでの利用も可能とのこと。離れには2021年春にSPAのトリートメントルームがオープン予定。

フロント前には、藤田茂男さん(@bonsaiya)による盆栽アートが置かれています。
客室をぐるっとご紹介
客室は1階に2室、2階に33室の合計35室あります。お部屋によってタイプが違うため、シーンに合わせて選ぶことができるのが「由縁別邸 代田」の魅力。今回内覧会で見せて頂いた4タイプのお部屋を詳しくレポします!
【露天風呂付きデラックスツインルーム】2室だけの特別なお部屋

露天風呂付きデラックスツインルームは1階に2室だけという特別感のあるお部屋。

お部屋は全室、靴を脱いで上がります。イエローのライティングとモダンな木目調のインテリアで構成されており、温かみを感じます。

こんな感じで、お庭ではヒバ風呂を楽しめます。お庭を眺めながら、ゆっくりプライベートなひとときを過ごせるお部屋です。(※客室の露天風呂は温泉の湯ではありません)
【デラックスダブルルーム】伝統的な和の雰囲気を味わう

最も客室数が多いのが、デラックスダブルルーム。板間から畳間、広緑と続く旅館の空間構成を引き継いだお部屋になっています。

伝統的な和の雰囲気を感じる空間。窓から外の緑が見えて、気持ち良いですね。

トイレは個室タイプ。こちらのトイレもそうですが、室内の床をふと見ると、所々なぐり加工が施されていました。一つ一つ職人の手で削られた床は、優しい温もりを感じさせてくれます。
【プレミアムコーナーダブルルーム】春には満開の桜が見渡せる1室だけの角部屋

こちらの廊下を進んだ一番奥のお部屋がプレミアムコーナーダブルルーム。たったこの1室だけが特別な角部屋になっています。居間と寝室が分かれているため、まるで自宅に帰ってきたかのようなリラックス感が味わえます。

このお部屋の最大の魅力は、何と言っても居間の窓から見える大自然。春になると、満開の桜が見渡せるんだそう。最高のお花見部屋ですね。今の季節(10月)だと、緑豊かな自然を眺めることができます。都会の喧騒から離れて癒しの時間を過ごせますよ。

水周りも清潔感があります。

圧迫感を感じさせないように壁の上部を斜めにするなど、コンパクトながらも細部に至るまで心地良く過ごせる工夫が施されています。
【メゾネットツインルーム】1階に居間、2階に寝室のメゾネットタイプ

本館2階に9室あるのがメゾネットツインルーム。1階部分に居間、2階部分に寝室があるメゾネットタイプのお部屋です。お部屋は非常にコンパクトですが、天井が高いため窮屈さを感じません。

階段で2階へ上がると、ベッドルームがあります。個室感のある落ち着くお部屋です。2階建て構造になっているのはあまり見たことがなかったので新鮮でした!

廊下やお部屋の中には、和紙職人であるハタノワタルさん(@hatanowataru)による作品が飾ってあります。

和紙ならではの色味とテクスチャーで、シンプルながらも特別な存在感があります。思わず引き込まれてしまう美しいアート。洗練された和モダンの空間にぴったり。
温泉露天風呂付き大浴場へ

続いて、1階にある大浴場へ。

男女湯に行く間には、共有スペースもあるので座って待っておくこともできます。

初めに、女湯に行ってみましょう。

箱根の「小田急 山のホテル」の自家源泉「芦ノ湖温泉”つつじの湯”」から運んでいるという温泉露天風呂。浴槽の前には美しいお庭が広がっており、まるで絵画のよう。富士山の水音BGMとともに癒しの時間を過ごすことができます。

本当にここは都会?と疑ってしまうほど、山奥にある静かな温泉旅館に来ている気分になります。これが都心から数分で体験できるとは…なんとも贅沢です。


女湯では、淡路島の香りアーティストIZUMIKAN氏プロデュースによるオリジナルアロマのミストサウナが楽しめます。

続いて男湯へ。


中庭を望む内湯、ヒバの露天風呂に加え、男湯では、ドライサウナと巨大な石から削り出した浴槽の水風呂を楽しむことができますよ。


男女湯の脱衣所には、ダイソンのドライヤーも設置してあります。
「茶寮 月かげ」昼は喫茶、夜はバーとして利用できる

かつて茶業が盛んだった代田。その歴史と文化を背景に、こだわりのお茶を展開されています。昼は喫茶、17時以降はバーとして利用でき、欅のカウンター席やソファ、縁側なども用意されています。上質な和モダンの雰囲気を味わえます。

「しもきた茶苑大山」セレクトのお茶を、現代作家と開発したこだわりのオリジナル茶器で楽しむことができます。お茶にぴったりの自家製スイーツもありますよ。

こういった日本建築の歴史と技術を感じさせる細部の施しにも注目。繊細な模様が美しい…。
「割烹 月かげ」和食一筋の板前による食事が楽しめる


「割烹 月かげ」は、和食一筋の板前さんによる料理が楽しめる場所。世田谷周辺の農家さんの野菜や、日本各地の生産者を訪ねて出会った旬の味を提供しています。

和朝食では、炊き立てのご飯に焼きたての旬魚、そして注文を受けてから作るふわふわの出汁巻き玉子が付いてきます。昼食では、開業記念メニューの1800円で楽しめるお蕎麦と天ぷらのセットなど、夕食では、その時期ならではの厳選食材を使用した会席料理が楽しめます。

日本酒のソムリエ(唎酒師)である店長が、日本酒はもちろん日本ワインなどお料理に合わせてペアリングの提案もして下さいますよ。
まとめ
今回は下北沢に新しくできた「由縁別邸 代田」をご紹介しました。長距離移動をしなくても、都内から数分で温泉旅行を楽しめるという点が最大の魅力だなと思います。
今回は内覧会でお邪魔させて頂きましたが、ぜひ次回は日帰りや宿泊で「由縁別邸 代田」を堪能したいです…!
ぜひ、疲れた身体を癒しに訪れてみてはいかがでしょうか?😊
由縁別邸 代田
住所: 東京都世田谷区代田二丁目31番26号
TEL: 03-5431-3101
FAX: 03-5431-3102
https://www.uds-hotels.com/yuenbettei/daita