今、若い人たちの間で度々話題になっている”SNS疲れ”。今回はその原因と解決方法を探ります。
SNS疲れとは、その言葉の通り、SNS(TwitterやInstagram、Facebookなど)を利用して行く上で、人間関係や様々な要因によって、身体的または精神的にも疲れてしまうことを指しています。
実際に、電車やバスでも隣や前を見れば全員スマホ。こうしたネット社会の中では、ストレスはつきものですよね。
この記事が気になって読んでいるあなたも、一度は”SNS疲れ”を経験したことがあるのではないでしょうか?
私はどちらかというとストレスを感じやすいタイプなので、SNSを使っていて「なんか疲れるなあ」と感じることは結構あります。
今回は、私自身の経験も交えながら、「SNS疲れの原因」と「SNSとの上手な付き合い方」を探ってみたいと思います。
なんで私たちは疲れてるの?
朝起きたらまずインスタをチェックして、LINEで友達に返信して、ツイッターやフェイスブックを見ながら大学に行って・・・みたいな感じで、SNSが生活の一部になっているということはもはや当たり前。
便利であることは間違いないのですが、それが一線を超えて、生活自体がSNSに縛られるようになってくると、ストレスや疲れが生じてしまうと思うんです。
SNS疲れの4つの原因
1. タイムラインを追うことに疲れる
夜寝ている間も、学校に行っている間も、ご飯を食べている時も、24時間絶え間なく更新されていく自分のタイムライン。その莫大な情報量の多さに、時々しんどくなる時があります。
じゃあ、見なければ良いんじゃない?って話なんですが、見なければそれはそれで気になるし、置いていかれてるような気分になる。
アメリカでいうところの「FOMO」状態ですね。
「FOMO(=Fear Of Missing Out)」とは、「見逃してしまうことの恐れ」や「取り残されるかもしれないことへの恐怖」を意味する言葉。現代のアメリカのSNS病を語る上では欠かせないキーワード。(若者のSNS疲れは世界共通なんですね)
2. 他人と自分を比較して疲れる
SNSの中でも、特にインスタって「キラキラ投稿」「リア充投稿」で溢れてますよね。
例えば、
- 美味しいもの食べてきました!
- 今から旅行行きまーす!
- ブランドのバッグ買っちゃいました!
- 彼とあんなところにデートに行きました!
- 誕生日にこんなにお祝いしてもらいました!
などなど。もうすごい数のキラキラ投稿がこれでもかってくらい流れてきます。
私もこの中に当てはまるような投稿をしてしまうことはあるし、もちろんみんな悪気があってやってるわけじゃありません。でも、自分が落ち込んでいたり、自信喪失している時なんかは特に、キラキラしたリア充投稿が目に飛び込んでくるとダメージを受けてしまいます。
また、そんなことで自分の価値は決まらないと分かっていても、いいね!やフォロワー数を人と比較して落ち込んでしまったり。
そもそもインスタには「いいね!」っていう機能があるくらいだし、やっぱり自分のまわりの素敵なものや、嬉しかった出来事は誰かに褒めてもらいたいから、そういう部分だけを切り取って載せる事のほうが多いはず。
SNS疲れを感じやすい人たちは、「いいねやフォロワーの数=自分を認めてくれている人の数」っていう方程式がいつの間にか出来上がってしまっていて、それが承認欲求や社会的欲求を満たす指標になっているのかな、と私は思っています。
3. 頑張って「キラキラ投稿」することに疲れる
まわりのみんなと自分を比較したら、今度は「みんながリア充しているから、自分も頑張って素敵な写真をアップしなきゃ」と、自分に勝手にプレッシャーを与えて疲れてしまう、というパターン。
最近は、SNSを中心に行動をしたり、意思決定をしたりしている人が増えていると思うんです。
誰かと競っているわけでも、誰かにプレッシャーを与えられているわけでもないのに、そうやって見栄を張って「リア充」な自分をSNS上で演出することに疲れているという人は少なくないと思います。
4. 直接相手の顔が見えない、画面上の人間関係に疲れる
SNSでは簡単にいいね!やコメントを残したり、メッセージのやりとりができますよね。その便利さゆえに、ストレスの原因になってしまうことも。
相手はいつもと変わりない口調で送った文章でも、受け取った方は、その文面が少し冷たく感じてしまったり、怒ってるのかもと変な憶測をしてしまったり。
相手が自分のメッセージを既読してるのに、返事がこないと、「なんで既読してるのに返事ないんだろう?」「なんか変なこと送っちゃったかな」と、余計な心配ばかりしてしまったり。
反対に、既読してしまったからには、返信しなければいけないという義務感も生まれます。
また、大学生だとゼミやサークル、仲良しの友達とのグループラインなどで気を使うこともしばしばあります。顔が見えない分、相手の気持ちを100%汲み取ることができないことが原因で、ストレスを感じてしまう人も多いのではないでしょうか。
デジタルデトックスしよう
SNSとうまく付き合っていくためには、「デジタルデトックス」が不可欠。
デジタルデトックスとは、基本的に、ある一定の期間スマホから離れて、SNS以外の自分の時間を確保することで徐々にSNS疲れのストレスから解放されることができるというもの。
人によってはアプリを全て削除して数日間SNSを見ないで過ごすという人や、電波のない場所へ旅に出て、身も心も徹底的にデトックスするという人までいるようですが、私にとってはあまり現実的な方法ではありませんでした。
そこで、私が実際に実践した、SNSを続けながらもSNS疲れのストレスを軽減する方法をご紹介します。
1. SNSを見る時間を減らす
SNSを見る時間を減らすということは、SNSと上手に付き合っていくための第一歩。私の場合、初めは30分程度から少しずつスマホから離れるということをしました。本や雑誌を読んでゴロゴロしたり、映画を観る時間を作り、デトックスしてみることに。たったこれだけでも、デトックス前より随分と気持ちが軽くなりました。
2. 自分の中でどれぐらいSNSを見るのか時間を決めておく
一度SNSを見始めると、だらだらと見続けてしまうので、あらかじめスマホを見る時間を決めておくのもおすすめです。例えば、「今は5分だけちょこっとSNS時間にしよう」とか「この作業が終わったら10分だけSNS見よう」、「○時以降はもう見ないようにする」というように、自分の中で時間を設定しておくと、SNSに縛られることなく勉強や仕事もはかどります。
3. 自分を客観視してみる
SNS疲れを感じている時、結構ネガティブ思考になっている自分がいます。そんな時は、自分自身を冷静に客観視してみるのがおすすめ。
なぜこんな風に感じているのか、なぜそう捉えてしまうのか、思考や感情を一つずつ分解してみます。すると、ストレスや悩みも案外大したことないんじゃないかと、少しポジティブに受け取れるようになってくるんです。不思議なことに、心が少しラクになって来ますよ。
一歩引いて考えることって大事だなと気づくことができました。さらに、新しいアイデアや気づきも生まれるようになりました。
4. 心からリラックスできる時間を自分に与えてあげる
SNS疲れを回避するためには、リラックスできる時間を自分に与えてあげることがとても効果的だと思います。
SNSを見ている時、交感神経が刺激されてリラックスできていない状態だと思うんです。その状態がずっと続くと、SNS疲れはますます酷くなっていくばかり。
自分にとって心からリラックスできる時間を作ることで、心も安定しイライラやストレスも軽減されると思います。私の場合だと、音楽を聞いたり、ヨガ教室やマッサージに行ったりするととても落ち着きます。
5. 寝る前のスマホ、PC、タブレットとお別れする
寝る前にゴロゴロしながら、SNSをチェックすることってありますよね。
でもこれ、SNS疲れの原因になるだけでなく、脳にも体にも悪いんです!寝る前にスマホ、PC、タブレットを使うと、ブルーライトが自律神経を乱れさせ、不眠症やうつの原因にもなるんだそう。寝る前にメール1通チェックするだけで、濃いエスプレッソ2杯分飲んだ時と同じくらい脳が興奮状態になるんだとか。これは驚きですよね!
SNSを見てから寝るということが習慣化してしまっている場合は、早めにストップし見ない習慣をつけていくのが良さそう。気持ちを安定させるためにも、自分の身体のためにも寝る前に見るのは控えるのがベター。
寝る前は、デジタルなものからシャットダウンして、本を読んだりするほうが絶対良いですね!
まとめ
SNSは、私たちの生活を便利かつ豊かにしてくれる素晴らしいツールである反面、精神的に疲れる要因になってしまうことも。
もし今”SNS疲れ”に直面している場合、その原因や対処法を考えることが何よりも重要だと思います。SNSとはある程度の距離を保ちつつ、マイペースに楽しく使っていきたいですね。
長い文章を最後まで読んでくださりありがとうございました!