今日は何着よう? “自分軸” でファッションを楽しむということ。

みんなはいつもどんなことを考えながらその日着る服を決めてる?

気分、天気、気温など色々あると思いますが、他人の目を意識して服を選んでいるという人は結構多いんじゃないかな。

私も自分が身につけるものがまわりにどう見られているか必要以上に気にしていた時期がありました。服選びの基準がまわりに溶け込めるかどうかがだったので、自分が本当に好きなものを着ることよりも浮かないことの方が大事だったんです。

けれど最近は他人の目を気にするよりも自分のためにファッションを楽しめるようになってきました。今回はそれまでの葛藤や私の価値観を変えたきっかけをシェアします。

服選びの基準は“まわりに溶け込むこと”

私は比較的保守的な地方である鹿児島県で中学時代を過ごしました。

日本とイギリスのハーフとして育ったためどこへ行ってもジロジロ見られることが多く、 “ハーフ” というカテゴリーに自動的に入れられてしまうことで孤独を感じていました。だからどうしたらまわりに溶けこめるかをいつも考えていたんです。

できるだけ人の目にとまらず、いかにまわりに馴染めるか。それが当時の私の服選びの基準でした。

中学卒業後は外国人も多くてオープンな沖縄、東京へと引っ越し、それほど周囲の目を気にすることはなくなりましたが、それでも日本にいるとファッションという面ではたまに同調圧力を感じて葛藤することがありました。
 


例えば私はエッジ―でカッコイイ系のファッションが好きで露出の多い格好をすることもあるのですが、日本人の友達からは「そんなのよく着られるね〜」と言われます。

一方、外国人や帰国子女の友達からの反応はその真逆。「自分が着たいものを着たらいいじゃん、他の人がどう思うかなんて関係ない!」と言うので、私はいつも2つの価値観の板挟みになりジレンマを抱えていました。

ただ好きなものを着ているだけなのにネガティブなフィードバックをもらうとやっぱりへこみます。。。だからつい「他人に見られても恥ずかしくないか」を優先的に考えて服選びをしてしまっていました。今思い返せばそれは確実に自分の好きなものではなかったですね。
 

Love Yourselfという考え方に出会って

最近では多くの海外アーティストやブランドが “Love Yourself” というコンセプトをもとに広告制作やキャンペーンを行っていますよね。有名なものだと、Doveが制作した動画が話題になったので見たことがある人もいるかも。

“Love Yourself” は直訳すると”自分を愛する”になりますが、決して傲慢になったり自信過剰になったりすることを意味しているのではなく、自分らしさを受け入れ、ありのままの自分に自信を持とうというメッセージを伝えています。

こういったキャンペーンのおかげで私のファッションに対する価値観も少しずつ変わりはじめました。

“Love Yourself” のマインドセットで日々過ごしてみるとまわりの目を気にすることが減り、自分が本当に好きなものや好きなスタイルを見つけたりできるのかも、と思えるようになったのです。

 


 

もっとオープンな考え方でファッションを楽しむには

先ほど話したように中学生時代はまわりに溶け込むことが何よりも大事でした。

では今は他人の評価を全く気にしなくなったのかというと、正直なところ答えは “ノー”。

私はよく「気が強そうで、まわりにどう思われるかなんて気にしてなさそう」なんて言われるけれど、実際は絶好調でノリノリの日もあれば自信が持てなくて弱気になってしまう日もあります。

でも今は、心の中で自分の好きなスタイルや自分の似合う服をわかっていればそれでOKって考えられるようになったので、そんな自分も受け入れています。

無理して自分を特定の価値観に当てはめようとせず、自分の素直な感情に耳を傾けてあげることで少しずつ本当に好きなファッションを楽しめるようになりました。
 

まとめ

今回は私が今まで感じてきたことや経験談を交えながら、ファッションを主体的に楽しむということについて考えました。

“自分軸” でファッションを楽しむには、自分が心地良いと感じるか、自分の心が満たされるかどうかを基準に考えることが一番大事です。

「ありのままの自分で大丈夫!だから自分の好きな服を着よう!」と自分に言い聞かせ過ぎても疲れてしまうので、まずは自分の素直な気持ちを知ることから始めてみましょう。そうすれば前より少し自由なマインドでファッションを楽しめるようになるんじゃないかな。

この記事がファッションの価値観やself loveについて考えるきっかけになれば嬉しいです。

イラスト:amazakesan