細かいことに気がつきすぎて疲れる… 超敏感で繊細な気質「 HSP」って知ってる?

他人の些細な言葉や態度に傷つきやすい、騒がしい場所や人混みが苦手、人の感情を読みすぎてしまう、刺激に敏感 ーー そんな私は昔から「繊細だね」「気にしすぎじゃない?」と周りに言われてきました。

感受性が強すぎて生きづらさを感じることも多かったのですが、「HSP(ハイリーセンシティブパーソン)」という言葉と出会ってとても楽になったんです。HSPの特徴を見た時は、まるで自分の取り扱い説明書を読んでいるような不思議な感覚でした。「自分はこのままでいいんだ」と前向きな気持ちにもなりました。

今回の記事では私の経験を元に、HSPの特徴とHSPの人がハッピーに生きるためのヒントをシェアします。

関連記事:「HSPの私が紹介する、繊細さんに読んで欲しいおすすめの本6選


 

HSP(ハイリーセンシティブパーソン)ってどんな人?

HSPはHighly Sensitive Person (ハイリーセンシティブパーソン) の略で、”人一倍繊細な人” のこと。これは病気や障害ではなく、背が高い・低いのように、持って生まれた性質です。

HSPを提唱したアメリカの心理学者エレイン・アーロン博士の調査によると、世界の人口15~20%、およそ5人に1人がHSPなんだそう。意外と世の中にHSPの人っているんですね。これを知ってとても安心しました。私だけじゃないんだなって。

HSPの人とそうでない人の違いは、自然と小さなことに気づく神経システムを持っているかどうか。繊細さの現れ方は人によって違いますが、気づきすぎることは決して悪いことではなく、長所として捉えると暮らしやすくなります。

 

HSPはなかなか理解してもらえないから生きづらい

私は人の表情や目つき、声のトーン、態度から何となく相手が思っていることを察してしまいます。自分の繊細すぎる気質のせいで、より生きづらさを感じるようになったのは10代後半から。初対面の人と会うと疲れしてしまうことが増えました。

「気を遣わなくていいよ」と声をかけてもらっても余計に気を遣っている自分がいるし、打ち解けるまでに時間がかかってしまう。相手が年上だと余計に肩肘張ってしまいます。

なぜ私はこんなに気にしてしまうんだろう、自分がおかしいのだろうか、気にしすぎる自分がいけないんだ、周りにもめんどくさい人だと思われているんだろうな、とずっと思っていました。

一般的に外向的でタフな人の方がエネルギッシュでポジティブだと考えられていますよね。そのため、HSPの繊細さは「神経質」「心配性」「内気」「真面目すぎ」などネガティブに捉えられがち。

HSPは敏感であるが故に、非HSPの人から誤解されることも少なくありません。過去には「それは甘えだ」「神経質すぎる」「もっと体力つければ?」と言われてひどくショックを受けたこともあります。

そんなある日ネットで「気を遣いすぎ 疲れる」とググってみると、「HSP」という聞いたこともないワードが出てきたのです。気になって詳しく調べてみると、HSPの特徴が見事にほぼ当てはまった!この時、自分はHSPなんだと初めて認識しました。

ちなみに、エレイン・アーロン博士によるHSPのセルフテストはこちらからできるので、気になる方はやってみてくださいね。

そのあと、本屋さんでHSPに関する本をたくさん買って読んでいると、自然と涙が出ていました。これは持って生まれた性質だから、自分はおかしくないんだって納得することができて安心したんですよね。

HSPと出会って本当に救われました。

 

HSPに共通する10の特徴

① 物事を深く考えすぎる

HSPの人の頭はいつも忙しく、フル回転で考えを巡らせています。あらゆる事を自然とキャッチし、それら1つ1つを処理するために深く考えるため、行動するのに時間がかかってしまうことがあります。一方、きちんと考えて行動するのはHSPの良い点でもあります。

 

② 人の感情や顔色を気にして自分の本心を抑圧してしまう

HSPは人の表情や感情の小さな変化にすぐ気づきます。平和な人間関係を作りたいからこそ、人から嫌われることに不安や恐怖を感じていたりします。そのため、「その場の雰囲気を壊したくない」「自分のせいで相手に迷惑をかけたくない」などの思いから、自分の本心ではない返答・行動をしてしまうことがあります。

また、HSPさんは感受性が強いので人の気持ちが分かり過ぎて、時にものすごく疲れてしまうことも。例えば、相手がネガティブな感情になっている時は、そのエネルギーを強く受け取ってしまうため、まるで自分のことのように感じて落ち込んだり辛くなることがあります。

人の悩み相談を受けていると、相手より自分の方が引きずっていたり辛くなってしまったという経験のあるHSPさんも多いのではないでしょうか?

 

③ 些細な刺激に敏感

HSPの人は五感が鋭いと言われています。例えば私の場合、眩しい光や強い光、大きな音や声、添加物などの化学的な味、チクチクする洋服、隣に座った人の服に染み付いたタバコの匂いなどの些細な刺激に敏感です。

 

④ 他人と長時間一緒にいると疲れてしまう

人と関わることは嫌いじゃないのに、同じ空間に人と長く一緒にいると疲れてしまうというのはHSPさんの多くが悩んでいることかもしれません。

例えばHSPさんは相手の表情や声のトーン、話している内容、その場の空気感、音、光、など様々な情報をたくさん受け取ります。他の人はそこまで気にしないことかもしれませんが、HSPはそれら全ての情報を感じ取ってしまうため、情報過多で疲れてしまうんです。

私の場合、とても仲の良い友人との旅行さえも疲れてしまいます。自分がHSPであることを知る前は、友人と旅行に行けないことが悩みでした。旅行に行くのも友人と過ごす時間も大好きだからです。それでもやはり親しき仲にも礼儀ありなので、とても気を遣ってしまうし、夜も隣にいる友人の気配を感じて全く寝られなかったりで旅行から帰ってくるとしばらくぐったりしてしまいます。

旅行に行く前はきちんと相手にHSPであることを伝え、休憩をこまめに入れてもらえるようお願いすることが必要ですね。

 

⑤ 悲惨なニュースを観るとダメージが大きい

残酷で悲惨な事件のニュースを見ると、心がものすごく傷ついて大きなダメージを受けてしまいます。特に殺人事件や多くの方が亡くなったニュースはしばらく引きずってしまい、夢に出てくることもありました。特にSNSではたくさんの情報が流れてくるので、一度離れるということも大切ですね。

HSPの人は、自分と他人との境界線が薄いため共感力が高く、他人の出来事をまるで自分のことのように感じてしまうんですよね。これがしんどさの原因になってしまうのですが、相手の気持ちを察して寄り添えるというのはHSPの素晴らしいところでもあります。

 

⑥ ストレスや疲れがなかなかとれない

HSPの人はストレスや疲れを緩和するのに、非HSPの人よりも時間がかかります。辛いことやしんどいことはもちろん、楽しいことさえも疲れを感じます。非HSPの人よりも刺激を受ける量が多い脳の仕組みが理由です。そのため、刺激を受けた分ストレスや疲れをものすごく感じ、癒すのに時間がかかってしまうんです。

私は今まで疲れていてもタフなフリをすることが何度もありました。でも、無理をしている自分に疲れてしまい、最終的に体調を崩してしまったこともあります。体調を崩すまで自分の気持ちに気づいてあげられなかったこと、自分を痛めつけていたことに気づいて落ち込みましたが、これがきっかけでようやく自分の体質と向き合うようになりました。

 

⑦ 1人の時間を好む

1人でいるのが好きなHSPさんはかなり多いと思います。今まで書いてきたようにHSPは多くの情報を無意識に受け取ってしまうため、疲れやすい傾向にあります。そのため、1人になってじっくりゆっくり過ごすことはHSPの人にとって必要不可欠なのです。1人で過ごすことでしっかり充電されて、再び人と関わる心の余裕が生まれるんですよね。

 

⑧ 大人数より少人数、1対1が落ち着く

人が多く集まる空間は出来れば避けたいと思っています。特に、大勢が集まる飲み会やパーティーに行くと、気の遣い過ぎ・情報過多で家に帰るとどっと疲れてしまうんですよね。

なので、HSPは大人数よりも少人数か1対1を好みます。その方がゆっくり深い話が出来るので、居心地の良さを感じます。

 

⑨ 素敵なもの、心地よいものを深く味わう

HSPの人は自分がいいなと思ったものを深くじっくり味わいます。私の場合、映像や音楽が綺麗な映画を観たり美術館に行くと、全身で色んな物を感じ心動かされることが多いです。人の優しや暖かさに触れると、じっくりその感情を味わい大事にします。

些細な幸せを心の奥深くまで感じることができるのもHSPの特徴です。
 

⑩ 直感が鋭い

HSPの人は第六感、つまり直感が鋭い人が多いそう。この直感によってインスピレーションを得たり、アイデアが思いついたりします。想像力が豊かなので芸術・クリエイティブな方向で活躍する人が多いそうですよ。

私も中学時代から自分の直感をどこかで感じていて、スピリチュアルな世界にとても興味を持っていました。宇宙や月、見えない力など神秘的なものに惹かれます。

 

HSPの人が幸せに暮らすための4つのヒント

ヒント① 自分の心の声を大切にする

HSPの人は自分よりも相手の感情や気持ちに敏感なので、自分の心の声に気づかないことがあります。その結果、疲れやストレスが積もって最終的に体調を崩してしまう事も。

そうなる前に、自分がどうしたいのかという自分の声に耳を傾ける必要があります。本心ではない行動を取り続けるとしんどくなってしまうので、NOと言える勇気も必要ですね。

 

ヒント② 感情を受け取りすぎないよう相手と境界線を引く

相手の感情を受け取りすぎると、キャパオーバーになり心も身体もクタクタになってしまいます。その前に、相手と境界線を引くことで上手く対応できます。『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本』によると、相手の話を聞いていて疲れた時は、テレビ画面の向こうの人が話しているとイメージすれば良いそうです。

確かにこれを意識するようになってからは、相手の悲しみや怒りといった感情のエネルギーを受け取りすぎないようになりました。

 

ヒント③ 1人の時間を定期的に作る

HSPさんにとって1人の時間は本当に大切。1人の時間がないと息が詰まりそうになるくらい重要です。自分と向き合って色んなことを思い巡らしたり、ただぼーっとしたり、好きなことしたりするだけでも、心がすっきりしますよ!

定期的に1人の時間を作りましょう!

 

ヒント④ 心地良いと感じる環境を見つける

自分にとって心地良い環境はどんなところか、どんな環境であれば自分の良さを発揮できるのかという事を考えると、より前向きに生活できると思います。

環境というのは、仕事・家・人間関係も当てはまります。もし、今あなたがいる環境や空気感に心地良さを感じていないなら、1度見直してみる良い機会かもしれません。急に変えていくというのは難しいかもしれませんが、少しずつ自分のペースで心地良い環境を整えていけば、前よりもっと楽に暮らせるようになるはずです。

私も過去に「この仕事環境は自分には合っていないな」「この人と会うと自分のエネルギーを吸い取られる、ぐったり疲れてしまう」と感じて悩んでいたことがありました。その時、”自分の理想の心地良い環境” をノートに全て書き出してみると、今まで気づいていなかった自分の本心が見えてきたんです。結果、自分がしんどいと感じていた環境から離れたり、お別れしたら一気に心が楽になりました。

敏感なHSPさんだからこそ環境はとても重要。ノートに書き出してみると、気づいていなかった自分の潜在的な感情が見えてくるのでおすすめですよ!

 

まとめ

5人に1人と言われているけれど、HSPの認知度はまだまだ低いのが現状。HSPだけど周りに理解してもらえなくて苦しかったり、自分がHSPだと気づくことができずに辛い思いをしている人も多いのではないでしょうか。

私は自分がHSPであることを家族にしか言っていなかったので、今まで記事にするか悩んでいたんです。まわりに共感してくれる人がいなくて孤独を感じていた時、心の支えになっていたのが本やブログでした。だから、私も自分の経験をシェアすることで誰かの役に立つことが出来るのではないかと思い、書くことを決めました。こうしてHSPのことを口にする人が増えれば、理解してくれる人も増えるんじゃないかなと思っています。

また、この記事をきっかけにHSPの人と繋がったり、共感し合うことができたら嬉しいな。

関連記事:「HSPの私が紹介する、繊細さんに読んで欲しいおすすめの本6選
 



 

ABOUTこの記事をかいた人

Kaeko

1996年生まれ。大学卒業後、専門学校でグラフィックデザインを勉強。Hey Sisterでは、ライティングとビジュアルデザインを担当している。趣味は料理、アート鑑賞、色んなモノ・コトのリサーチ、ヴィンテージショップ巡り。今気になるのはウェルネスとアロマセラピー。