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ララなんとかよりも何倍も面白かった、というコムアイさんのツイートを見て、約半年ぶりに映画館に足を運びました。同じくララなんとかには全く感情移入できなかった身として、実写版「美女と野獣」は個人的にとても楽しめたので、今回は次の2つのポイント、

1)実写版ディズニーは、どうやって現代的なエッセンスを映画の中に加えたのか
2)フェミニストのエマ・ワトソンがどういう思いでこの映画の制作に挑んだのか

に注目しながら映画を見てきたので、その辺にスポットを当てながら初の映画批評をしてみたいと思います。(若干ネタバレありですのでまだ見ていない方は、要注意!)

 

1)実写版ディズニーは、どうやって現代的なエッセンスを映画の中に加えたのか

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今回、予告版が公開されてからネットを賑わせていたのが、「ディズニーが初めてゲイキャラクターを登場させた」という話題でした。本作品では、ルーク・エヴァンス演じるガストンの右腕的な存在であるル・フウ(ジョシュ・ギャッド)がLGBTのキャラクターとして設定されています。ちなみにこの2人の演技はサイコーでした。特にガストンのクソ男っぷりはぜひ劇場で見ていただきたい。

私もこのニュースを聞いて、ディズニーがゲイキャラクターをどんな風に使うのか興味津々だったんですが、実際のところは、ジョシュ・ギャッドのちょっとしたしぐさや表情などの繊細な演技で、「ん?もしかしてル・フウはガストンのことが好きなの?」「まさかこれは・・・?」と疑う程度のもの。特にそれを断言するようなセリフも過激なシーンも見当たらず、良い意味で“ゲイモーメント”は最後まで曖昧に描かれていました。

それにも関わらず、同性愛が違法とされるロシアやマレーシアでは、年齢制限が設けられたり、公開停止になる始末。これに対して、監督は「そこまで騒ぐほどのこと?」とコメントを出していますが、全く同感です。

むしろ私は、ここにきてやっとディズニーがゲイキャラを登場させたことは、社会的に意味があったのではないかと思います。

だって、ディズニーのプリンセスシリーズって、子ども達に偏ったジェンダーの価値観を刷り込んでいる、とずっと批判されてきたし、テレビや映画の持つ影響力って計り知れませんからね。特にディズニーなんてほとんどの子どもが見て育つわけだし。

話はそれますが、ル・フウ役を演じたジョシュ・ギャッドの声、どこかで聞いたことあるなと思っていたら、アナ雪のオラフの声をしていた方でした。

 

2)フェミニストのエマ・ワトソンがどういう思いでこの映画の制作に挑んだのか

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女優でありながら、国連の親善大使としても活動しているエマ・ワトソンがフェミニストであるということは有名な話。

彼女は、自分が出演する作品選びにもこだわりがあり、あの大ヒット映画「ラ・ラ・ランド」の出演オファーも断っていたそうです。その代わり、「美女と野獣」の役作りに専念していたというほど、この作品に対しては相当な思い入れがあったようですね。

エマが演じたベルは、ただじっと待っているだけでイケメン王子や富を手に入れるようなディズニー初期のプリンセスたちとは違い、自ら行動し、自分で幸せを手に入れます。エマは、知性があって勇敢なベルと似ている点も多く、彼女の活動やメッセージが見事にこの映画に反映されてましたね。(ていうか、エマって歌も歌えたの!?)

確かに彼女のメッセージは十分に伝わってきましたが、そこには男性に対するメッセージがあまり感じられなかったのは残念でした。フェミニストは女性だけの権利を主張しているだけと言われることもあって、それが返って男性側を窮屈にしてしまうこともあります。今、フェミニストはちょっとしたブームにすらなっていますが、女性の権利を主張しつつも男性と寄り添うことを忘れてはいけないと、この映画を見ながら思いました。

あと、最後はやっぱり白人の王子様と結ばれて終わりっていうのも、なんだかまだまだ多様性への課題は残ってるなって感じがしましたね。小さい頃何度も見てきたアニメだったからもちろん結末も全部知っていたけれど、それでもやっぱり最後は白人なのねって。できれば野獣のままで終わって欲しかったな(笑)

とはいえ、全体的にはとっても面白かったので、またDVDが発売されたら見てみたいです。ディズニー作品の中のジェンダー描写というのは、時代とともに変化していますが、「美女と野獣」はちょうど今の時代にもぴったり当てはまる部分が合ったんだと思います。

ぜひ、皆さんも見てみてくださいね!

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